オルターブースなオルタナティブ雑記

オルタナティブなポエム

社内に新しい風を吹かせたいあなたへ

こんにちわ。こじま@オルターブースです。 前回の記事が意外に反響が多くありびっくりしてます。

koji-kchc.hatenablog.com

僕が今現在学んでいることに関しての備忘録としてまとめただけなんですが、勉強になった、参考になったといって頂きとてもうれしいです。 今回も僕の経験を通して色々書きます。

イデアを企画として成立させるためには

何気ない光景からものすごい良いアイデアが閃くときってありますよね。または会議なんかで良質な意見が集まった時にビビビってアイデアが降りてくる時もありますよね。 自分ひとりでビジネスをやっているなら、そのアイデアを赴くままに実践すればいいのだけど多くの人は組織に属していて、そのアイデアを実践するには企画を作らなければいけません。 先日もある方からご相談を受けたのですが、自分が企画しても上のほうの人に却下されると。却下される時って色々な理由があるけど、その理由の本質はあまりわからないんですよね。 あんなに考えたのにダメだった、これ以上ないくらい完璧に仕上げたのに何で、これで通らなかったらもう会社辞めるわ(大抵辞めない)とか直後は相当にショックを受けるものです。 僕も人生の中で何度も失敗したし、何度も挫けそうになったけど、今元気に生きてますw

前置きがちょっと長くなりましたが、アイデアを企画として成立させるには色々コツがあります。 前回の記事に書きましたがセールスパイプラインも非常に重要な要素ですね。

僕はサラリーマンからフリーランスを経て現在経営者として活動していますが、何をやるにも基本となる組み立て方があります。 組み立て方とかたいそうなことではないのですが、要は起承転結がしっかりしているかどうかです。 ストーリーですね。ストーリーがない企画は大抵受け入れられません。

じゃあどのようなストーリーが良いのか。

そのストーリーとは僕が学びまくってきたスタートアップにヒントがあります。

スタートアップピッチの資料

実はスタートアップピッチ資料ってある程度型が決まってます。すごい独創的な資料を作っている方もいますが、内容は大体同じです。 逆に言うとその型を無視することでストーリーが損なわれて非常にわかりづらくなります。なので、デザインは独自でユニークなもので良いのですが資料のストーリーは基本的に崩しません。

スタートアップピッチ資料は大抵以下のような構成になっています。

  1. 表紙(サービス名称+キャッチ)
  2. チーム紹介(自分たちしか出来ない理由)
  3. サービス説明(簡潔にわかりやすく)
  4. 顧客が抱える課題(どういうものを解決するのか、顧客は何故そのサービスを使う必要があるのか)
  5. サービスの特徴(ユニークさ)
  6. 実績または見込み(数字で)
  7. ビジネスモデル(セールスパイプライン)
  8. 市場(根拠を説明)
  9. ロードマップ(今後の動き)

ピッチ時間によっては削除したり、簡潔にしたり調整はしますがおおよそこんな感じ。 ピッチ時間は5分~10分程度なので、その短時間に投資家や事業会社にわかりやすく説明しなくてはいけません。

まず企画を通そうと思うなら、このストーリーでまずは資料を作りましょう。 かなりざっくり書いたのでもうちょい細かく書きますね。

表紙~サービス説明

表紙なのですが、仮で良いのでサービス名くらいは作っておいたほうが良いですよ。サービス名があればコミュニケーションコストも下がりますからね。 あとキャッチコピーも入れておくといいですね。 チーム紹介については、自分たちのことを書くわけですが何故このサービスに自分たちが必要なのか、というのを見せられるといいですね。 サービス説明は非常に簡潔に書きましょう。ここでぐちゃぐちゃ書かずに、端的に何を提供するサービスなのかだけを書けばいいです。

顧客が抱える課題

ココが一番重要。結局のところ課題を解決できるものが一番わかりやすいわけで、それが明確になっていないから却下されるわけで、課題がわからなければサービスの価値も説明できないのです。 現状どのような課題があり、その課題を回避するためにどのような行動をとっているのか。ビジネスモデルキャンバスを作ったことがある人ならわかると思いますが、CSとVPの関係性ですね。 CSとは顧客セグメントのことで、VPとは提供価値のことを指します。この2つは常に対でいます。 もし僕が企画を判断する側であれば、必ずCSとVPについて確認します。

サービスの特徴~ビジネスモデル

サービスの特徴は、このサービスの独自性を伝える感じです。他にはない仕掛けがあるのかどうかですね。あなたが閃いたアイデアはこのサービスの特徴でしっかりと伝えてくださいね。 実績はそのものずばりなのですが、ここで僕が学んだことは売上以外の数字をちゃんと見せること、です。 売上は非常にわかりやすいのですが、僕の経験上、売上を最初に伝えてしまうと「売れるか、売れないか」だけで判断されがちです。 極端な話、売れなくても価値があるものを理解してもらうように数字を見せるのです。この数字についてはまた今度別の記事にでも書きます。 そしてビジネスモデルは、そのようにお金が入ってくるか。その仕組みを書くわけです。 おそらく企画を判断する人は、ここで営業計画も見たいはずです。なのでセールスパイプラインもしっかり書きましょう。 それと数字計画については、PLだけでなくCFも作ります。PLだけではお金の動きが読めませんからね。ここらへん、上司に相談しながらやると良いと思いますよ。上の力はこういうところで使いましょう!

市場~ロードマップ

ここら辺は自分なりの感性で書く感じです。今時点ではあまり重要ではないです。ただ、ロードマップはちゃんと書かなくてはいけませんね。今後どうなっていくかは皆気になるところなので。

新しい風を吹かせたいなら

ここまで企画の作り方みたいなのを書きましたが、実際僕はどうやっていたかというと「勝手にやってた」というのが本当のところ。 ホントにやりたいことがあるなら、企画なんて回りくどいことしないで、とっとと自分でやれっていう話ですね。 それとストーリーが非常に大事と書きましたが、改めて見ると、このストーリーどおりやると超つまらないやつにもなっちゃいますね。 新しい風でもなんでもなく、石橋を叩いて渡るような超つまらない企画になる可能性もあります。 そういう時は、勝手にやってしまうことですw

結論としては、ここに書いたようなテンプレで超安全パイなビジネスを企画したところで誰も救われないので、これを踏まえつつデストロイしてくださいませ。